岩手国体開催に際し、天皇・皇后両殿下の御用食器一式を製作

皆さんこんにちは。
もう10月も中旬ですね。平泉はかなり寒くなってきました。
9月29、30、10月1日と緊張の3日間が何事もなく終わりましたのでご報告します。
岩手国体開催に際し、天皇・皇后両殿下の御用食器一式を製作させて頂きました。
46年前の前回岩手国体にて、祖父・佐々木誠が務めた光栄な大役の相談が、今年4月にきまして、今日まで
気の抜けない日々でした
5月に伊勢志摩サミット贈呈品に選定頂いたことも大変有り難かったですが、岩手県人・日本人として、また家業
の歴史としても、今回以上名誉なことはありません。今持てるものすべてを出しきりました。
両殿下には、東北大震災が起こってから今まで、多忙な公務の中、何度も被災地岩手に訪れて頂けて、本当にあり
がたいことでした。
ご協力いただいた各関係者・職人の皆様、ありがとうございました。
毎回思うことですが、本気で仕事と向き合っている方々に会えるのが楽しくて、なんとか自分も頑張っていられます。

漆作業は各工程の職人のリレーみたいなものでして、今回アンカー役の絵付けの私は、細かい金箔を貼るとき、久々に
手が震えました。
皆様へのお礼には、また手が震えるようなお仕事もって伺おうと思っています(笑)。
このような仕事を頂けるのも、普段から当社へ質の高い品を求めてくるお客様のお陰です。
工芸の業界も厳しい業界であり、実績しか評価されないシビアな世界です。
今後も、皆様がここぞ!というとき頼りになる企業を目指し、日々腕を磨いときます。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。